他府県警 交番等の統廃合(令和5年時点)

2023/03/24

岡山県警 岩手県警 宮崎県警 交番 最適化 三重県警 山形県警 神奈川県警 大阪府警 駐在所 統廃合 奈良県警 兵庫県警

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概要

交番等の統廃合は全国の都道府県警で実施されています。当記事では岩手県警・神奈川県警・三重県警・奈良県警・兵庫県警の交番等の統廃合について調べました。
大阪府警との相違点を意識してまとめましたのでご覧ください。

岩手県警

◯方針 
・1人制の駐在所を段階的に近隣の施設に統合する。

◯効果
・複数勤務体制による現場執行力の強化
・駐在所の警察官の不在時間の減少
・パトロール、巡回連絡の強化

神奈川警

◯課題
・老朽化・狭隘化
・警察官の単独配置

◯方向性
・複数勤務体制によって対処能力を向上させる。
・交番は新設せず、近隣交番の移転や統合で対応する。
交番等の適正配置によって統合や建て替えを促進する。
・パトカーの配置など、治安情勢の維持や向上に努める。

◯取組
・令和2年度から令和11年度まで。
・452交番(令和4年時点)を約400交番にする。
日勤制交番や連絡所として運用することを検討し、段階的に統合する。
・交番等を統合しても、勤務員の人数は削減しない。
パトカーの増車統合エリアの重点的な警らなどの治安対策をする。
・移動交番車等の活用について研究を進める。
※その他、建て替えや維持管理等について記載されている。
※交番名を含む具体的計画は神奈川県警察ホームページに掲載されている。

三重県警

◯方針
・駐在所を廃止し、近隣の交番に再編する。駐在所の勤務員は交番へ配置する。

◯効果
・複数の警察官が事案に対応することで現場執行力が向上する。

奈良県警

◯課題
・老朽化
・特殊詐欺等の新たな犯罪への対応
・複数勤務体制の確立
・夜間時間帯における事案への対応
・警察力の適正な配置

◯方針
交番等の配置は「管内人口」と「警察署からの距離」を指標とする。
・交番等の配置は地域の実態に即したものとし、随時見直す。
・交番等は自治体ごとに、最低1施設を設置する。

◯推進
都市部の地域の駐在所は原則として交番に統合し、交番は統合等を検討する。
・都市部以外の地域の交番等は隣接する交番等との統合、存続を検討する。
・管轄区域や配置人員等を見直す。
・移動交番車の導入を検討する。
・警察本部の勤務員による警戒を行う。

◯取組
・令和3年度から令和8年度まで。
・72交番、91駐在所(令和4年時点)を79交番・55駐在所にする。
・交番等の統廃合や駐在所の交番化を検討する。
※その他、ファシリティ・マネジメントや高機能化等について記載されている。
※交番・駐在所名を含む具体的計画は奈良県警察ホームページに掲載されている。

兵庫県警

◯令和3年3月の実施状況
・行政機能のみを備えた警部派出所は分庁舎とする。
・交番が併設された警部派出所の行政機能は管轄警察署に集約し、交番として存続する。
・都市部を中心に業務負担の低い交番・駐在所は再編を検討する。
・交番・駐在所において日勤制の導入を検討する。
※その他、一部の警察署は再編し、警察センターを設置する。
※再編の実施状況は兵庫県警察ホームページに掲載されている。

その他

山形県警、岡山県警、宮崎県警などで計画・実施されている。
※山形県警は交番・駐在所名を含む具体的計画をホームページに掲載している。

参考文献

大阪府監査委員事務局「交番及び駐在所の最適化の取組について」
岩手県警察「交番・駐在所の統合について(交番・駐在所整備に関する県警察の長期的ビジョン)」令和2年7月、ホームページ
神奈川県警察「神奈川県警察交番等整備基本計画」平成31年3月
三重県警察「交番・駐在所の再編整備に係る基本方針」令和5年2月、ホームページ
奈良県警察「奈良県警察交番・駐在所最適化指針」令和3年2月
兵庫県警察「警察署等再編整備計画」令和2年2月
山形県警察「交番・駐在所整備計画」令和2年10月
岡山県警察「岡山県警察施設再編指針」令和5年2月、ホームページ
宮崎日日新聞「県警14交番・駐在所廃止 4月から近隣11施設に統合方針」2022年1月21日

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